【詳報】3、2、1、令和! 渋谷で空でスカイツリーで

令和

【動画】5月1日午前0時を迎えた各地では、カウントダウンなどでお祝いした
[PR]

30日、30年4カ月つづいた「平成」が幕を下ろしました。「令和」へつながる歴史的な一日を、タイムラインで追いかけます。

「貴重な瞬間、幸せ」(0:05)

 長野県軽井沢町の軽井沢プリンスホテルで、元号をまたいで結婚式を挙げた新潟県三条市の守屋翼さん(34)と小林美香さん(34)。午前0時に誓いのキス。式後、小林さんは「令和に変わるという貴重な瞬間に式を挙げられたことを幸せに思う」。

令和おめでとう(0:00)

 新元号を迎えるツアー中だった函館駅発「道南いさりび鉄道」の列車内。車掌が「あと40秒ほどで令和です」とアナウンスすると、乗客たちは缶ビールを手にカウントダウンした。「ポー、ポー」という汽笛音とともに、ツアー担当者が「乾杯」と声を上げると、乗客同士、笑顔で杯を交わし、「令和おめでとう」の声が自然に起こった。

すすきので平成の音楽とともに(0:00)

 札幌市中央区のすすきのにあるクラブ「Riviera sapporo」では、改元のカウントダウンパーティーが開かれた。平成の音楽とともに約300人が令和を迎えた。近くに住む女子大学生(22)は「みんなで迎えられて楽しい。朝まで盛り上がりたい」と語った。

道頓堀、人だかり(0:00)

 連休まっただ中の大阪・ミナミの道頓堀では、小雨が降る中、日付が変わる15分ほど前から、戎橋やその周辺に改元を祝う若者らで身動きできないほどの人だかりができた。5秒前からカウントダウンが始まり、「令和」になると歓声が上がった。

スカイツリーに「令和元年」(0:00)

 東京スカイツリー東京都墨田区)に映された文字は「ありがとう平成」から「令和元年」に。地上350メートルの「天望デッキ」ではカウントダウンが行われ、改元の瞬間、「おめでとう」と拍手が起きた。葛飾区の石川なつ来さん(51)は「平成は子育てで忙しかったけど、やりがいがあっていい時代でした」。夫の恵太さん(52)は「新時代のよろこびを分かち合えてよかった」と話した。

永遠の愛誓いキス(0:00)

 群馬県太田市の結婚式場「ロイヤルチェスター太田」では武井隆記さん(28)と舞子さん(25)=群馬県桐生市=の挙式があった。聖歌隊やゲストが1日午前0時に向けてカウントダウン。2人がキスをして永遠の愛を誓った。隆記さんは「誰も経験していないオリジナルの結婚式。いつか家族で話し合って笑えたら」。

皇居前広場、傘差し待つ(0:00)

 皇居前広場には雨の中、多くの人が集まり、傘を差して5月1日午前0時の「令和」の幕開けを迎えた。宮内庁庁舎はほとんどの職員が帰宅し、静まりかえっていた。

自然にカウントダウン(5月1日0:00)

 東京・渋谷のスクランブル交差点では令和になる数分前、すべての信号が赤となり、人の横断も車の通行も止まった。直前にはカウントダウンの声が自然に起き、午前0時になると、歓声に変わった。

臨時列車内、2分前から時報(23:58)

 京王電鉄の臨時列車「京王ライナー 平成→令和号」は午後11時45分に新宿駅を出発。日付が変わる2分ほど前から車内に時報が流れ始めた。調布駅付近で午前0時を迎えると、「新たな令和の時代がスタートします」と車内放送が流れた。東京都多摩市の岩田芳雄さん(70)と妻玉枝さん(68)は夫婦で乗車した。玉枝さんは「まさか三つの元号を体験できるとは思わなかった。貴重な経験ができた。末永く、幸せな時代が続いてほしい」と話した。

「感傷的になるかも」(22:40)

 東京・羽田空港全日空が改元を祝うイベント。午後11時35分に出発するバンコク行きが「平成ラストフライト」という。家族と乗る東京都調布市の会社員宮本健一さん(44)は「改元の瞬間、令和に大きくなる子どもたちのことを思って感傷的になるかも」。

JAL副社長「感謝」(22:06)

 成田空港の出発便では「平成最後のフライト」の一つとなる日本航空(JAL)の米ホノルル行き便が、乗客213人を乗せて飛び立った。搭乗口には「平成→令和」のメッセージが表示された。見送りに立ったJALの藤田直志副社長は取材に「平成は(経営破綻(はたん)で)ご迷惑をかけた。会社が事業を続けてこられ、回復できたのは皆さまのおかげ。一言で言えば感謝の気持ち」と話した。

スカイツリーは入場制限(22:00)

 東京スカイツリー(東京都墨田区)に「ありがとう平成」と映し出された。地上350メートルの「天望デッキ」で開かれるカウントダウン目当ての客も大勢訪れたが、安全確保のため、入場は制限された。葛飾区の石川恵太さん(52)は、平成元年に結婚した妻とともに訪れた。「家族を育んだ時代が健康に終われてよかった。好きな場所で新時代を祝いたくて来ました」

令和へ出発、出雲市行き列車(21:47)

 JR大阪駅大阪市)から、改元の瞬間を車内で迎えることができる貸し切り列車が出発した。「令和」と書かれたヘッドマークを装着。5月1日午前に出雲市駅(島根県)に着く旅程で、約100人が参加した。令和初日に出雲大社に参拝できるよう、出雲を目的地に選んだという。

改元の瞬間は空の上

 東京・羽田空港の国際線ターミナル。北海道当別町の門脇一恵さん(56)は30日午後10時発の便でハワイへ。「『もうすぐ改元だ』って時計が気になりそう」

スカイツリー「ありがとう」

 東京スカイツリー(東京都墨田区)では、地上350メートルの「天望デッキ」でカウントダウンを企画。新宿区の中村翔(かける)さん(21)は「特別な日は特別な場所で」と訪れた。「平成は災害が多く、漠然とした不安がある時代だった。新時代はよりいい方向に変わってほしい」。スカイツリーの外側には30日午後10時から「ありがとう平成」、改元の瞬間から「令和元年」と映し出される。

ジュリアナで別れ告げる(19:10)

 大阪市のディスコ「ジュリアナ東京」では、改元に向けたカウントダウンイベントが始まった。東京の店は、バブルの余韻が残る1990年代前半には社会現象に。来店した人たちは、当時と変わらぬ扇子「ジュリ扇(せん)」を手にして踊り、平成に別れを告げていた。

ちょうちん行列で祝う(19:00)

 平成時代に感謝する「ちょうちん行列」が岐阜県高山市中心部で始まった。地域住民ら約1500人が手にした紅白のちょうちんが観光名所「古い町並(まちなみ)」を明るく照らし、幻想的な雰囲気に包まれた。「時代が変わる節目を祝おう」として、市民有志らが企画。ろうそくをともしたちょうちんの列が街の中を練り歩いた。

小雨のスクランブル交差点、にぎわう(19:00)

 1日300万人超の乗降客が行き交う渋谷駅。平成最後の30日夜、スクランブル交差点付近は小雨が降るなか、買い物客や食事をしようとする人たちでにぎわっていた。近くの交番の警察官は「普段の休日より(人出が)少し多いかな」。

軽井沢で「元号またぎ婚」(18:15)

 長野県軽井沢町のホテル「軽井沢プリンスホテル フォレスターナ軽井沢」では、元号が平成から令和に変わる1日午前0時をまたぎ、守屋翼さん(34)と小林美香さん(34)=いずれも新潟県三条市=の結婚式が開かれる。式を前に守屋さんが取材に応じ、「喜ばしい時期に式を挙げることができて、とてもうれしい」。記念撮影では、小林さんが直筆した新旧の年号のパネルを掲げた。

「令和」バージョンのナナちゃん(18:00)

 名古屋市中村区の名鉄名古屋駅前で、待ち合わせスポットになっている巨大マネキン「ナナちゃん人形」に墨書「令和」をあしらった額縁がつけられた。額縁は縦130センチ、横90センチ。多くの人が足を止めて設置の作業を見守り、スマートフォンで写真に収めていた。

愛子さま悠仁さま、両陛下にあいさつ(17:50)

 退位礼正殿の儀を終えた天皇、皇后両陛下は宮殿の各部屋で、皇族方や宮内庁幹部らから次々とあいさつを受けた。午後5時50分ごろからは、鳳凰(ほうおう)の間で、孫の愛子さま、悠仁さまからもあいさつを受けた。

陛下が最後のおことば(17:07)

 天皇陛下は皇居の宮殿・松の間で皇后さまと共に退位礼正殿の儀に臨み、最後のおことばを述べた。即位からこれまでを振り返り、「天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした」と述べ、「支えてくれた国民に、心から感謝します」などと語った。

【動画】「退位礼正殿の儀」に臨む天皇陛下=宮内庁提供

安倍首相が国民代表の辞(17:03)

 安倍晋三首相は「退位礼正殿の儀」で、「国民代表の辞」を述べた。「天皇陛下は、国の安寧と国民の幸せを願われ、一つ一つの御公務を、心を込めてお務めになり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たしてこられました」とした。平成の30年間に相次いだ自然災害にも触れ、「天皇陛下は、皇后陛下とご一緒に、国民に寄り添い、被災者の身近で励まされ、国民に明日への勇気と希望を与えてくださいました」と感謝した。

 また、「これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしてまいります」と述べた。

退位の儀式始まる(17:00)

 天皇陛下の退位の儀式「退位礼正殿の儀」が皇居・宮殿で始まった。

菅長官「近現代初、初めて戦争ない時代」(15:23)

 菅義偉官房長官は平成最後となった閣議の後の記者会見で「平成の名が示す通り、近現代において初めて戦争のない時代を経験した。平和が維持できたことはまさに国民の皆さんが願っていたということではないかと思う」と振り返った。

 今回は退位特例法による「一代限り」の退位だが、「この法律は天皇陛下の退位を実現するものではあるが、この法律の作成に至るプロセスやその中で整理された基本的な考え方については、将来の先例になりうるものと考えている」と述べた。

最後の「おことば」閣議決定(15:03)

 政府は首相官邸で閣議を開き、天皇陛下が退位礼正殿の儀で天皇として最後に述べる「おことば」と、安倍晋三首相による「国民代表の辞」を閣議決定した。

「令和」ヘッドマークの電車(14:30)

 京王電鉄は30日夜、新元号に変わる瞬間を車内で迎える臨時列車「京王ライナー 平成→令和号」を運行する。午後2時半、東京都日野市車両基地で前面と後面に「令和」のヘッドマークが取り付けられた。調布駅のあたりで午前0時になる予定だ。

皇居周辺で立ち入り規制開始(14:03)

新元号ゆかりの地、にぎわう

 新元号ゆかりの地として注目を集める福岡県太宰府市大伴旅人が長官を務めた政庁跡にある大宰府展示館では、博多人形の模型で展示した「令和」ゆかりの「梅花の宴」を見る人たちで、早朝からにぎわっている。昨年一年間の入場者数1万3千人に対し、「令和」発表後、すでに3万人を超えている。

 大型連休を利用し、太宰府市の実家に帰省した大阪府茨木市の主婦・坂田茜さん(32)は「縁のある場所が大阪でも話題となり、とてもうれしい。地元がこれからもっと盛り上がっていってほしい」と話した。

ガラケーやレトロゲーム機で感謝(12:55)

 福島県白河市のJR白河駅前イベント広場では、「平成感謝祭」が開かれた。会場にはガラケーやポケベル、今では珍しくなったゲーム機など品々が並んだ。会場に来た高校生は「ゲーム機にカセットを入れて遊んでいた頃が懐かしい」と盛り上がっていた。

【動画】「平成」の花壇が「令和」に模様替え=長沢幹城撮影

元号花壇も「令和」に(11:20)

 福岡市東区海の中道海浜公園で、特設の「元号花壇」の模様替えがあった。「平成」の文字を浮かび上がらせていたポット入りのベゴニアを並べ替え、午前11時20分ごろ、「令和」の文字が完成。参加者は笑顔で記念写真に納まった。

皇居前、にぎわう(11:00)

 東京都千代田区の皇居前では、外国人や日本人の観光客が次々に訪れ、辺りを散策したり、二重橋をバックに写真を撮影したりしていた。

東京タワー混雑、御朱印も目当て(10:45)

 東京都港区の東京タワーでは、観光客らが続々と展望台に。「平成三十一年四月三十日」と書かれた「タワー大神宮」の御朱印を目当てに来た人も。

特別列車、横浜に到着(10:36)

 E655系ハイグレード車両「なごみ(和)」を使ったJR東日本の特別列車が横浜駅に到着した。ホームには「ありがとう!平成」と書かれた横断幕が掲げられた。特別車両1両をつなぐことで、天皇、皇后両陛下が乗車する「お召し列車」としても使われてきた。

 乗客99人を乗せた車両は、東京駅から伊豆急下田駅まで運行予定。5月1日に熱海駅を出発し、東京駅に戻る。「なごみ」は、ダークブラウンをベースに3本の金色ラインを配し、光の当たり方でこげ茶から紫へと色合いが変わる。

天皇陛下が「御告文」(10:00)

 皇居内の賢所では、天皇陛下が夕方に退位礼を行うことを報告する儀式「退位礼当日賢所大前の儀」が行われた。陛下は天皇のみが身につける束帯姿で、賢所(かしこどころ)で「御告文(おつげぶみ)」を読み上げた。新天皇となる皇太子さまをはじめ皇族方も参列した。

地下街で山車「平成感謝祭」(10:00)

 名古屋市中区の伏見地下街で、子どもが山車を引くなどする「平成感謝祭」があった。

 10連休のゴールデンウィークの集客も兼ねて、伏見地下街協同組合が主催。午前10時には、法被を着た子どもら30人余りが集合。あいにくの雨となった地上をよそに、お囃子(はやし)が鳴り響く中、綱を握って2台の山車を引き、全長約240メートルの地下街を往復した。

 山車を引いた同市北区の小学6年、伊藤大地君(11)は「まだ令和になる感覚があまりない。令和になったのに、平成って書いちゃうかも」とはにかんだ。

としまえん、本日入園無料(10:00)

 平成最後の日を入園無料にした遊園地としまえん(東京都練馬区)が開園。正門前に「ありがとう平成」と書かれた看板を掲示した。

平成駅に行列(10:00)

 熊本市中央区のJR豊肥線の平成駅には、駅名が印字された入場券を買い求めたり、駅名を表示した看板の前で記念撮影したりするため、大勢の人々が押しかけた。行列は途切れず、駅員や警察官が警戒にあたった。

皇族方が宮中三殿に到着(9:57)

 皇居内の宮中三殿に、秋篠宮ご夫妻をはじめとする9人の皇族方が到着。天皇陛下が夕方に退位礼を行うことを報告する宮中祭祀(さいし)に参列するため。秋篠宮さまはモーニングで、女性皇族方は参拝のためのロングドレスに白い帽子を身につけていた。紀子さまのドレスはクリーム色、眞子さまは淡い水色、佳子さまは薄い桃色だった。

「平成」地区、住民集まる(7:30)

 仙台市宮城野区の「平成」地区で、住民6人が平成の30年余りを懐かしむために集まった。平成3年の1991年、「原町苦竹」から改名した。町内会長の上野三男さん(66)は「寂しいが、平成の中で人と人のつながりを大切にしてきた。次の時代も大切にしていきたい」と話した。

新天皇、5月1日午前0時に即位

 天皇退位は1817年の光格天皇以来202年ぶり。陛下は85歳。30日に皇居で憲政史上初の「退位礼正殿(せいでん)の儀」に臨み、在位中最後の「おことば」を述べる。5月1日午前0時に59歳の皇太子さまが新天皇に即位し、元号は平成から「令和」となる。

退位・即位の儀式の流れ

【4月30日】

▽午後5時~ 退位礼正殿の儀

・首相が国民代表の辞を述べる

・天皇陛下が在位中最後の「おことば」を述べる

【5月1日】

▽午前0時 新天皇が即位、改元

▽午前10時半~ 剣璽等承継の儀

・皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ

▽午前11時10分~ 即位後朝見の儀

・新天皇が最初の「おことば」を述べる

・首相が国民代表の辞を述べる

【動画】「退位礼当日賢所大前の儀」に臨む天皇陛下=宮内庁提供

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません