東京五輪の公式服、ハーフパンツも?開会式用は条件なし
いちからわかる! 東京五輪の公式服
Q 2020年東京五輪・パラリンピックの開会式で選手たちが着る服が決まったの?
A まだ正式には決まっていない。でも日本選手団としては初めて、五輪とパラリンピックの選手が同じ服装で開会式の入場行進をするよ。「共生社会の象徴になる」と決まったんだ。
Q これまではブレザー姿が多かったね。
A 公式服として式典用と開会式用の2種類が必要で、式典用にはブレザーやネクタイの着用が必須だ。でも、開会式用には特に条件がないんだ。開会式は7月24日午後8時に始まるけど、昨年の同じ時刻の都内の気温は30度を超えていた。選手の体調を考えると、ポロシャツとハーフパンツの組み合わせという可能性もゼロではないね。
Q 16年のブラジル・リオデジャネイロ大会では、トンガの選手が上半身裸で登場してびっくりしたよ。
A 開会式の入場行進には、その国のお国柄が出る。日本オリンピック委員会(JOC)も、今回の公式服には「日本らしさ」を求めている。生地や製造工程でも、日本産が望ましいと説明している。
Q いつごろデザインが決まるんだろう。
A 7月下旬までに寄せられた提案をもとに候補を絞り込み、9月ごろに決定する予定だ。ただ五輪は役員を含め約1100人、パラは500人超に公式服を用意しなければならない。候補の選手を含めると約3千人分の採寸が必要で、実際のお披露目は大会直前になりそうだ。
Q 早く見たいなぁ。
A 前回の1964年東京五輪に出場した選手のなかには、自身が着用した真っ赤なブレザーを今も大切に保管している人がいる。開会式では、開催国の日本が最終の入場国になる。どのような服装で選手たちが行進するのか、今から楽しみだね。(山本亮介)