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 米科学誌サイエンスは、京都大学が研究不正を認定した理学研究科の林愛明(りんあいめい)教授(地震地質学)が、同誌に掲載した論文1本を撤回したことを、3日付の同誌で発表する。京大は3月、論文に改ざんや盗用があったとしていた。

 論文は2016年10月に掲載された。同年の熊本地震を引き起こした断層のずれが、阿蘇山直下のマグマだまりに妨げられた可能性があるとの内容だった。

 17年8月、京大にデータの改ざんを疑う通報があり、調査委員会が論文の内容を調べた。京大は今年3月、ほかの研究機関が作製した図を正しく引用しないなど論文の四つの図について、改ざんや盗用の不正があったと結論付けた。

 サイエンスはこうした経緯を紹介するとともに「林教授に責任がある」と説明。林教授が京大の勧告に同意し、論文を撤回したと報告した。京大は今後、林教授を処分する方針。