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 大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人が殺害された事件で、控訴を取り下げて一審・大阪地裁の死刑判決が確定した山田浩二死刑囚(49)について、弁護人が30日、控訴取り下げを無効とするよう求めた申入書を大阪高裁に提出した。取り下げ後に同死刑囚に面会した月刊誌「創」の篠田博之編集長(67)によると、同死刑囚は「取り下げを後悔している」と話したという。

 山田死刑囚は2015年8月に平田奈津美さん(当時13)と星野凌斗さん(同12)を窒息死させたとして地裁が昨年12月に求刑通り死刑を言い渡した。「星野さんは体調不良で亡くなった」「(平田さんの)首を誤って押さえてしまった」などと主張した同死刑囚側は控訴したが、同死刑囚が今月18日に控訴を取り下げて死刑が確定した。

 大阪高裁によると、弁護人が30日、「控訴取り下げの効力を争う」とする申入書を提出した。

 篠田編集長によると、山田死刑囚は取り下げの理由について、18日に貸し出されたボールペンを時間内に返却しなかったとして刑務官にとがめられたことから口論になった末、パニック状態になって同日中に衝動的に取り下げたと説明。「こういう取り下げ方をしたことを後悔している」と話したという。

 昨年あった一審の裁判員裁判の初公判の冒頭で、山田死刑囚は廷内で土下座。「このたびは経緯はどうあれ、私が死の結果を招いてしまい、申し訳ありませんでした」などと謝罪していた。一審判決前に朝日新聞記者と面会した際には、「判決は死刑か無期か有期のどれかだと思う。どれになっても、一審では終わらない」などと話していた。(遠藤隆史