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 日本とロシアの平和条約締結をめぐり、河野太郎外相とロシアのラブロフ外相が31日午前、東京都内で4回目の交渉に臨んだ。6月下旬に大阪である主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われる、安倍晋三首相とプーチン大統領との会談に向けた最終調整となる。

 両氏は約40分、通訳のみを同席させて会談。その後の全体会合の冒頭で河野氏は「6月の首脳会談に向け、忌憚(きたん)のない議論を行いたい」と述べた。ラブロフ氏は「両首脳の合意に従い、交渉を加速させたい」と応じた。

 昨年11月の日ロ首脳会談で、両首脳は1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速化させることで合意。日本側は、日ソ共同宣言で平和条約締結後に日本に引き渡すと明記した歯舞群島と色丹島の事実上2島に絞って交渉を進める方針をとってきた。

 河野氏とラブロフ氏は今年1月から3回にわたり交渉を重ねてきた。ただ、ラブロフ氏は第2次世界大戦の結果、北方領土が正当にロシア領になったと認めるよう求めるなど態度を硬化させており、交渉は難航している。元島民への人道的措置や北方四島での共同経済活動についても協議する。