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 中国人民銀行(中央銀行)総裁を2018年までの16年間にわたって務め、「ミスター人民元」と呼ばれた周小川・博鰲アジアフォーラム副理事長が来日し、朝日新聞の単独インタビューに応じた。激化する米中貿易摩擦をどう見ているのか。人民元相場の下落をどうみているのか――。国家主席としての習近平(シーチンピン)氏の初来日となる6月末の大阪G20サミットを前に、聞いた。(聞き手=吉岡桂子、福田直之)

日中 WTO改革でも協力できる

 ――習近平氏にとって、国家主席としては初めての来日となるG20が6月末に大阪で開かれます。中国政府は何を期待していますか。

 「私たちの日本訪問の最も重要な目的は、G20に向けてよい環境を準備することです。G20の重要な議題の一つに国際貿易の情勢やWTO(世界貿易機関)改革があります。また、金融のイノベーション、(貧しい人たちを包摂する)インクルーシブファイナンスや(環境を重視した)グリーンファイナンス、高齢化問題への対処、途上国における質の高いインフラの建設の発展も議題になるでしょう。日本の経済界の方々と関連するシンポジウムを開くなどし、意見交換しました」

 「WTO改革について言えば、関係者の見解が一致せず、近年困難に直面しています。加盟国でルール作りをする多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の進展が遅れ、インターネットを通じた貿易など新しいルールを必要とする課題が山積しているにもかかわらず、ルール作りもできていません。さらに、世界には保護主義や単独行動主義の傾向があり、理論的に言えばWTOはこうしたやり方を管理できるはずですが、現在はWTOの調整権限が弱く、能力も十分ではありません。新しい情勢に対応するため、求心力を強めて権威を向上させる必要がある。WTOの改革を急がなければなりません。自由貿易システムから利益を受け、貢献もしてきた中国と日本は、WTO改革でも協力できると思います」

■「競争もしますが、協力を…

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