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 2016年の米大統領選に絡む「ロシア疑惑」をめぐる捜査を担ったマラー特別検察官が3月下旬、捜査報告書をもとにバー司法長官がまとめた4ページの「概要」について、「まったく本質をとらえていない」などと不満を示す手紙をバー氏に送っていた。下院司法委員会が1日、手紙を公開した。トランプ政権は、トランプ大統領の司法妨害について「証拠不十分」と結論づけた概要をもとに勝利宣言したが、その内容にマラー氏が異論を唱えていたことになる。

 マラー氏は3月22日、2年近くに及ぶ捜査結果をまとめた448ページに及ぶ報告書を司法省に提出。これを受け、バー氏は2日後、「主要な結論」と題した概要を4ページにまとめて議会に提示した。ロシアとトランプ陣営の共謀を認定せず、トランプ氏の司法妨害についても、マラー氏が「訴追に値するかの判断を見送った」ことを理由に、「証拠不十分」と結論づけた。

 マラー氏の抗議の手紙は3月27日にバー氏に送られた。マラー氏は「24日午後に公開された概要は、捜査報告書の文脈や本質、内容をまったくとらえていない」と指摘。「捜査結果に関する重大な見解について、混乱が起きている。捜査の結論は、特別検察官の任務を傷つける恐れがある」と強調し、報告書の意図を正しく理解してもらうため、序文と要約を早急に公開することを求めた。

 米紙ワシントン・ポストによると、手紙を受け2人は電話で話し、バー氏が概要が不正確なのかと迫ると、マラー氏はそれには答えず、概要がメディアの報道ぶりを誤ったものにしたと訴えた。バー氏は序文と要約だけの公開はさらに混乱をまねくとし、一部を黒塗りにした報告書の早期公表を約束したという。

 4月18日に公表された報告書…

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