北沢祐生
法の下の平等や基本的人権の尊重をうたう日本国憲法は3日、施行から72年を迎えた。しかし、その憲法下で強制隔離や断種といったハンセン病患者の人権を蹂躙(じゅうりん)し続けてきた法律が、20年余り前まで存在した。ハンセン病回復者で作家の伊波(いは)敏男(76)=上田市=は、「人権問題」としてのハンセン病とともに、出身地・沖縄の問題や戦争の不条理を告発してきた。今秋、長野を去る伊波のメッセージを、ここで伝えたい。
抑制のきいた、それでいて力のこもった言説で、伊波はハンセン病によって自身が受けてきた差別と、闘争の歴史を語った。
4月20日、北陸新幹線の佐久平駅に近い会議室に若い研修医や教師たち15人が集まった。県厚生連・佐久総合病院の医師、色平哲郎(59)らが企画した連続講演会の2回目。ことし11月に19年ほど暮らした上田市を離れ、故郷・沖縄へ住まいを移す伊波の最後のメッセージを心にとどめようと昨年末から始めた。8月が最終回となる。
「国民の無関心が、国の過ちを…
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