「スナック平成」は看板下ろさない 30年間大切な宝物

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田中紳顕
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 平成最後の日の4月30日。特別な思いを抱き、その日を迎えた女性がいる。山形市中心部の繁華街、花小路にある「スナック平成」の大山日出子さん。30年間、ネオンにともる「平成」の看板を掲げてきた。

 「水割りお代わり」「はいよ。煮物も食べるかい」。30日午後10時ごろ、カウンター9席にテーブルが二つの店内で、大山さんが常連の男性客らと談笑していた。卓上にはハマグリの酒蒸し、フキの煮物などが並ぶ。普段通り、昼から自宅で仕込んできた。

 「天皇陛下の退位のおことばを聞き、『あぁ、平成が終わるんだ』って寂しさが急に迫ったね」と大山さん。落ち着かず、いつもより30分ほど早い午後5時半に開店したという。

 福島県いわき市出身。高校を…

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