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 「令和」初日の1日、大分県竹田市直入町の永冨勝さんが105歳の誕生日を迎えた。大正、昭和、平成を生き抜いた永冨さん。子や孫ら10人に囲まれ「今日から令和よ」と伝えられるとほんの少し笑顔に。花やケーキが贈られ、楽しいひとときをすごした。

 永冨さんは直入町で9人兄弟の6番目に生まれた。戦時中は福岡県の炭鉱で働き、機械整備などの技を学んだ。戦後は直入町に戻り開拓に従事し6人の子を育てた。孫10人、ひ孫12人、玄孫(やしゃご)2人にも恵まれた。

 100歳の時に圧迫骨折で由布市内の病院に入院するまでは、シイタケのこま打ち作業をこなしていたという。今はベッドの上で過ごすことが多いが、この日は車いすで起き出し祝ってもらった。3女の君子さん(76)が手をさすり顔を抱きかかえるようにして耳元で「今日はお誕生日よ」「いくつになったかわかる」と声かけ。ひ孫の悠斗くん(11)から花が渡され記念撮影した。病室ではひ孫の美咲さん(13)らと握手し笑顔がはじけていた。

 君子さんは、戦後すぐのころ、子をかかえ食べ物がなく苦労していた勝さんの姿を思い出すという。平成になったころ「戦争はいやだ。みんな幸せになれるかな」と言っていたといい「令和は戦争も震災もない平和な世であってほしいと願っていると思います」と話していた。(矢鳴秀樹)