【動画】政情不安が続くベネズエラで、マドゥロ政権側の治安部隊と反マドゥロ派の兵士や市民とのあいだで衝突が断続的に続いた
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 南米ベネズエラで暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長が30日、軍や市民に決起を呼びかけ、独裁支配を強めるマドゥロ政権追放に向けた「最終局面」を迎えたと訴えた。軍が政権から離反する動きはまだ限定的とみられるが、各地で衝突が続いており、内外の緊張が高まっている。

 グアイド氏は30日、所属する党の創設者で、自宅で軟禁されていた有力な野党指導者レオポルド・ロペス氏とともにカラカス市内の空軍基地に姿を現し、兵士らに野党勢力への合流を訴え、マドゥロ政権に立ち向かうよう訴えた。

 政権を支える軍の基地にグアイド氏ら野党幹部が足を踏み入れるのはこれまでになかったことで、軍の結束が緩み、情勢が大きく動いている印象を抱かせた。

 今回のグアイド氏の「決起」について、グアイド氏ら野党陣営は当初、別の日に行う予定だったとの見方が地元の記者らの間で出ている。マドゥロ政権による圧力が強まる中、グアイド氏本人の身柄拘束の可能性が高まったため、急きょ30日に踏みきった可能性があるという。

 マドゥロ氏が再選された昨年の大統領選を無効だとし暫定大統領就任を宣言したグアイド氏は、人道支援物資を国外から運び込む計画の失敗などで求心力を失いかけていたが、3月にベネズエラ全土が数回にわたり大規模停電に陥ると、「政権の無能が明らかになった」と攻勢を強め、再び息を吹き返した。

 その後はベネズエラ各地を回り、国民が街頭で抗議を続け、いずれカラカスに集結しマドゥロ氏の退陣を迫るよう訴えてきた。

 だが、グアイド氏の思惑通りに事態が進むかは見通しにくい。カギを握るのは、軍の動向だ。

 政府関係者や治安部隊関係者によると、軍幹部は汚職や麻薬取引に関与するなど利権と結びついており、マドゥロ政権とは分かちがたい関係だという。グアイド氏の決起の呼びかけ後も、軍幹部はマドゥロ政権支持を表明した。

 ただ、利権と関わりの薄い下級兵士には政権批判が根強いとされる。今後も政権と野党勢力の間で、軍を味方につけるための攻防が続くとみられる。(サンパウロ=岡田玄)

■国際社会の対立…

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