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 広い埋め立て地に緑地が広がる北九州市若松区の「響灘ビオトープ」で、春の感謝祭が開かれている。晴天の2日は、大勢の人々が鳥のさえずりや珍しいベッコウトンボを鑑賞するために訪れた。

 園内は草が生い茂り、所々に湿地があり、工業地帯に出来た「自然の楽園」だ。この季節はオオヨシキリやセッカ、チュウヒなど鳥たちのさえずりが聞こえ、コアジサシも見かけるという。

 絶滅の恐れが高いとされるベッコウトンボの国内有数の生息地でもある。2017年と昨年は数が激減して心配されたが、今年は昨年を上回る数が確認されており、回復の兆しが見られるという。訪れた人々は、ガイドの説明に耳を傾け、カメラを構えたり、望遠鏡をのぞいたりして、貴重な姿を探していた。

 ビオトープは響灘に面した工業団地にあり、広さ約41ヘクタール。産業廃棄物処分場として埋め立てが進んだが、やがて植物が育ち、池ができ、昆虫がすみついて、渡り鳥が来るようになった。6日までの感謝祭の期間中はクイズラリーが行われ、カワセミのぬいぐるみがあたる抽選会もある。(川端俊一)