拡大する雑誌の取材で冬の青森を訪れる神足裕司さん。車いすの前輪を浮かせて引く器具「JINRIKI」と、前輪につける小さなスキー「WHEEL BLADES」で雪道を快適に進んでいく=神足さん提供
朝日新聞リライフ面で毎週連載していた神足(こうたり)裕司さんのコラム「コータリンは要介護5」。春からは朝日新聞デジタルに移り、月1回をめどにお届けします。初回は、神足さんがくも膜下出血で倒れてから、自らの感覚と現実とが微妙にずれる中での戸惑いと、それを克服する「楽しみ」についてつづります。
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ボクは2011年にくも膜下出血で倒れてから、車いすとともに生活している。自分だけでは移り乗れない。体を動かすことがほとんどできないからだ。
以前、スマートフォンで遠隔操作ができてデザイン性も高い「WHILL(ウィル)」という電動車いすができた時、メーカーの研究所へ試乗に行き、敷地内をぐるぐる走った。発病後、自分で行きたいところに移動したのは初めてだったかもしれない。が、どうも右へ右へと寄ってしまう。周りにいたみんなにも「運転させて大丈夫か?」と不安を抱かせてしまったに違いない。
ボクは左半身がまひしているの…
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朝日新聞社会部