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 国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は3日、今年3~4月に北朝鮮で行った実地調査の結果、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最悪となっていると発表した。天候を主な原因に挙げ、降雨の減少や熱波、洪水の影響で、国民の約4割に当たる1千万人超が食糧不足に陥っていると報告した。

 WFPによると、北朝鮮での2018年の食用作物の生産量は490万トンと前年から12%減り、08~09年以降で最も少ない。天候に加え、燃料、肥料、農機具の部品が不足し、今年の早い段階での小麦・大麦の収穫見通しも不良だという。

 3日、ジュネーブの国連欧州本部で記者会見したWFPの報道官は「人道支援がなければ、さらに何百万もの人が飢えに直面する」と述べた。WFPの北朝鮮事業はカナダ、フランス、スウェーデン、スイス、ロシアなどの援助を受けているが、資金難に陥っている。(ジュネーブ=吉武祐)