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 「子ども食堂」に通う子どもたちが4日、一人暮らしのお年寄りに食事を楽しんでもらう「シルバー食堂」の活動に取り組む静岡県焼津市の日本料理店「中重」を訪問した。「こどもの日」を前に、子どもたちは「こいのぼりちらしずし」の盛り付けを体験。ちらしずしを弁当にしてお年寄りに贈った。

 中重は昨秋から2カ月に1回、シルバー食堂を開き、一人暮らしのお年寄りに無料で懐石料理を提供する活動を続けている。約5年前から無料で子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」を定期的に開いているフランス料理店「Bon Masuda」(静岡市清水区)のオーナーシェフ増田慎一さんがシルバー食堂の活動を知り、コラボを提案。中重チーフの巻田達也さんは「子どもたちと触れ合うことでお年寄りも元気をもらえる」と、今回のイベントが実現したという。

 イベントには静岡市内の小学生ら8人と、焼津市内で一人暮らしをする65歳以上のお年寄り7人が集まった。参加した静岡市清水区の小学4年生野村宗樹君(10)は「彩りを考えた」と、こいのぼりをかたどったのりと酢飯の上に桜でんぶや錦糸(きんし)卵で鮮やかに盛り付けた。野村君から弁当を受け取った焼津市の水鳥美佐子さん(85)は3カ月前に夫を亡くし、現在は一人暮らし。「今日はとてもにぎやかで楽しかった」と話し、「ありがとう。写真に撮ってもらってから大事に食べるね」と喜んだ。(宮廻潤子)