[PR]

 春季近畿地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の準々決勝2試合が5日、橿原市の佐藤薬品スタジアムであった。奈良高専と郡山が勝ち、準決勝に駒を進めた。奈良高専は初、郡山は8年ぶりの4強入り。両校は今夏の第101回全国高校野球選手権奈良大会のシード権を得た。

 奈良高専は添上と対戦。0―3で迎えた九回、桝井の適時三塁打などで一挙4点を挙げ、土壇場で逆転勝ちした。昨秋の県予選優勝校の天理と対戦した郡山は14安打の猛攻で八回コールド勝ち。先発したエース鎌田は2失点に抑える好投を見せた。

最後の踏ん張り 夏の課題 添上 岡拓澄君

 奈良高専―添上戦。九回表、添上は3点をリードして最後の守りを迎えた。先発し、八回まで無失点の左腕・岡拓澄(たくと)君(2年)=背番号10=がマウンドに上がった。

 先頭打者は中軸の3番打者。スライダーを左前に運ばれ、無死一塁。次打者は4番だ。内野陣が駆けよった。「切り替えていこう」。捕手の中岡圭佑君(3年)の言葉に、岡君は「気持ちが楽になりました」。

 しかし、4番に直球をとらえられた。左中間を破られる二塁打。リードは2点になった。続く5番にも左前安打を打たれ、無死一、三塁。先輩の背番号1、木谷威仁(たけひと)君(3年)にマウンドを託した。

 だが、木谷君は奈良高専の勢いを止められなかった。2本の適時打などを打たれて逆転を許し、今夏のシード権を逃した。

 岡君は八回まで、変化球と直球を組み合わせて相手打者のタイミングを外し、散発5安打に抑えていた。

 試合後、松元隆監督は「彼のいいところがすべて出ていた。八回まで完璧だった」とねぎらった。

 岡君は「最後の踏ん張りが甘かった」と悔しさをにじませて九回の投球を振り返った。「変化球をもっと低めに集められるようにして、まっすぐも速くしたい」。今夏へ向けて成長を誓った。(佐藤栞)

こんなニュースも