親子3代囲碁プロ、孫は黒星デビュー「正座つらかった」

滝沢隆史
[PR]

 4月に囲碁で史上初となる現役の親子3代のプロになった高校生棋士、羽根彩夏初段(16)の公式戦初対局が6日、名古屋市東区日本棋院中部総本部であった。大沢健朗三段(32)に敗れ、白星でデビューを飾ることはできなかった。

 対局は持ち時間各1時間の棋戦「竜星戦」の予選。普段は高段者の対局で使われるという個室対局室「和光の間」で打たれた。

 対局後、羽根初段は「出だしから悪く、そのまま終わってしまった。緊張して30%ぐらい(しか実力を発揮できなかった)」。長時間、正座での対局はほとんど経験がなかったといい、「正座がつらかった」と苦笑した。目標について聞かれると、「次に生かせる対局になった。今後は一局一局を大切に打ちたい」と話した。

 大沢三段は「上手の棋士と打つのと同じ気持ちで打った。本当の実力はもっと上のはず。これからどんどん活躍してくれると思う」と話した。

 羽根初段の祖父は「中京のダイヤモンド」の異名をとった泰正九段(74)、父は「平成四天王」に数えられる直樹九段(42)で、母は、しげ子初段(45)。泰正九段と直樹九段は、親子そろって7大タイトルを初めて獲得している。(滝沢隆史)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません