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 ムニューシン米財務長官は6日、米議会下院歳入委員会から求められていたトランプ大統領の過去6年分の納税記録について、提出を拒むことを決めた。下院の過半数を占める野党・民主党はトランプ氏の脱税疑惑などの追及を強めたい構えで、司法の場で争うことも視野に入れている。

 米国では、大統領や大統領候補は、過去の納税記録を公開するのが慣例となっている。しかし、トランプ氏は「内国歳入庁(IRS)の監査中」などとして公開を拒んできた。米メディアは脱税的な行為や、外国企業との不適切なつながりを隠そうとしている可能性を指摘している。

 下院歳入委員会のニール委員長(民主党)は先月、2013年から6年分の提出をIRSに要請。ムニューシン氏はこの日の書簡でこの要請に対し、合法的な立法目的が欠けており、前例も無いなどと拒否の理由を挙げた。

 ニール氏は「法律顧問と相談して、今後の対応を決める」としている。民主党は法廷闘争を辞さない構えで、議会が大統領の情報に関する公開を求めて行政機関を訴えるという異例の展開になる可能性がある。(ワシントン=土佐茂生)