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 子育てをするパパの心の悩みに寄り添い、子どもやパートナーとの関係を一緒に見直していくための子育て支援の小冊子「パパカード」を看護師の協会が作った。フィンランドで虐待予防や父親支援のために作られたものが原型で、日本でも子育て支援の窓口や児童相談所などで活用されることを目指している。

 「話を聞いてくれる人はいますか?」

 「仕事で疲れきってはいませんか?」

 パパカードの特徴は、そんな風に父親に語りかける文体で書かれていること。読む人を説教したり批判したりするのではなく、寄り添う質問を多用して、ともに考えようとするスタイルだ。

 もともとは、フィンランドでDV支援に取り組む民間団体が、約10年前に考案。改変を重ねてきた。子どものころ虐待された経験を持つ人が、みずからDVや虐待に走ってしまうことは少なくない。この団体は、母親にくらべて支援が手薄だった父親に注目。助言を受け入れてもらいやすいよう、父親自身の心の傷からの回復を重視してカードを作った。フィンランドでは、保健師などが家庭訪問する際に、家族に渡したり、コンサート会場で若者に渡したりしている。

 精神科の看護師らでつくる日本精神科看護協会(日精看)が5年前、パパカードの存在を知り、和訳した。主催した兵庫県立大の西池絵衣子講師(精神看護)は「精神医療の現場では、患者の背景に被虐体験があると感じる看護師が多かった。その立場から、早期予防になるとり組みをとの思いが動機になった」と振り返る。

 カードは四つの冊子に分かれ、…

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