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 熊野三山の一つ、熊野速玉大社(和歌山県新宮市)のご神木であるナギの木が沖縄の地で根付き、長い年月を経て少しずつ広まっている。本土復帰を機に、沖縄に安らぎが訪れてほしいと、一人の植木職人がまいた思いが同社の宮司に受け継がれ、苗木が植え続けられてきた。

 ナギはマキ科の常緑高木。熊野速玉大社の境内には樹齢千年といわれるご神木のナギがそびえる。高さ約18メートル、幹回り約6メートルで、国の天然記念物に指定されている。ナギは「凪(なぎ)」に通じ、熊野詣での難行の果てに「安らぎ」を求めた人々がその葉をいただいてきた。葉脈が強くちぎれないことから、絆を結ぶ木としても知られる。

 沖縄の本土復帰の翌年の1973年、香川県の植木職人・山地義一さん(当時64)が約500本のナギの苗木を種から育て、沖縄へ贈った。同年1月30日、朝日新聞の夕刊に「沖縄へ苗木贈る」の見出しで記事が載った。「祖国から見捨てられ、異民族統治の下に苦労してきた県民だ。一体感づくりの一助に」。ナギを贈った理由を、山地さんはそう語っている。

 当時、大学生だった熊野速玉大…

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