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 旭川市郊外の広々としたそば畑の刈り跡で、エゾユキウサギが追いかけっこをしている。「恋の季節」でしか見られない光景だ。

 撮影したのは旭川市の動物写真家神田博さん(70)。エゾユキウサギは本州のノウサギとは別種で、ユーラシア北部に広く分布するユキウサギの亜種。2月下旬~7月が繁殖期とされるが、神田さんの観察フィールドでは毎年、この時期だけ見通しのよい場所に出てきて、複数のオスがメスを追いかける。

 神田さんは「まるで運動会。ふだんはおもに夜行性だが、子孫を残すため、警戒心をなげうって一心不乱なのでしょう」。今年は4月に雪が降ったせいか、まだ冬毛の白が残るウサギも交じっていた。交尾が終わったのか、5月4日以降は全く姿を見せなくなったという。(深沢博)