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 詐欺や個人情報の流出、不正アクセス、自画撮り被害など、ネットで遭遇しうる危険・トラブルの知識をゲーム形式で学べる教材を、愛知県警が開発した。子どもの議論を促す工夫がされ、大人向けの解説書も用意。「学校や家庭で活用して欲しい」という。

 「サイバーポリスゲーム」は、20マスのすごろく風で、1チーム3人前後の2チームで対戦する。単に早くゴールする順番ではなく、道中で獲得するポイントの数で勝敗が決まる。

 特徴は「問題発生」「クイズ!」という特別なマスだ。踏むと、それぞれに用意されたカードの山から1枚引く。カードに書かれた課題やクイズを解決すれば追加ポイントが得られる。

 例えば「問題発生カード」には、「スマートフォンに面白そうな案内が出たのでタップしたら『登録されました。料金は5万円です』と出た」など、詐欺や写真、個人情報などをめぐるトラブルのシナリオと、「どうしたらよかったか」などの問いが書かれている。チームで話し合い、全員が発言できれば2ポイントが入る。「クイズカード」は「次のうち犯罪になるのはどれ?」といった問題があり、正解すれば加点される。

 愛知県春日井市立小野小学校では5月上旬、6年生約150人が遊んだ。児童らはカードをめくるたび、「知らない人から誘われたら断る」などとチームで意見を出し合った。平野雅久さん(11)は「楽しかった。画像から、写真を撮った携帯電話の種類もわかるとは知らなかった」。

 愛知県警サイバー犯罪対策課によると、実際に警察に寄せられた相談などを参考にしてつくった。小学校高学年向けだが、「問題発生カード」だけを使い、中学校などでも生徒同士の議論に活用できるという。

 また、ネットになじみが薄い大人にもわかるように解説書も作った。警察官が子どもらに直接教えるには限界があるため、学校や家庭で独自に遊び、知識を深めてもらうのが狙いという。

 同課の中島良樹係長は「情報モラルの授業などでぜひ活用してもらいたい」と話している。

 ゲーム本体や解説書は県警ウェブサイト(https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/cyber/cyberpolicegame.html別ウインドウで開きます)でダウンロードできる。(田中恭太)