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 うその決算書を提出して銀行から融資金1億円を詐取したとして、室内装飾品販売会社「ラポール」(東京都港区)の元社長ら5人が詐欺容疑で逮捕された事件で、同社が偽造の決算書を少なくとも7種類作成していた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁はこれらの偽造書類を悪用し、複数の金融機関から融資金を詐取した疑いがあるとみて調べる。

 警視庁は8日夜、元社長の鈴木忍(44)=川崎市川崎区港町=、投資会社役員の黒木正博(53)=東京都世田谷区玉川3丁目=両容疑者ら男5人を逮捕し、9日に発表した。組織犯罪対策4課によると、逮捕容疑は2016年5~9月、架空の売り上げを計上するなどしたラポールの決算書を銀行に提出し、融資金1億円を詐取したというもの。

 黒木容疑者ら2人は容疑を否認し、鈴木容疑者ら3人は認めているという。同課は、金融ブローカーの黒木容疑者が同社の実質的オーナーで、他の容疑者らに指示して詐欺を主導したとみている。

 捜査関係者によると、売り上げを水増しし、債務額を少なくするなどした決算書が16年10月期分で7種類確認された。前年分までも数種類あった。5人が経営に関与したとされる15~16年ごろ、ラポールは約20の金融機関から総額二十数億円の融資を引き出しているという。警視庁は複数の偽造決算書を使い、今回の逮捕容疑以外にも融資金を詐取した疑いがあるとみている。