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 プラント大手の千代田化工建設が、3月末時点で借金が資産総額を上回る債務超過に陥った。米国の液化天然ガス(LNG)プラントの工事で巨額の費用を計上した影響。債務超過に陥るのは1948年の設立以来初めてだ。抜本的な経営再建を進めるため、筆頭株主の三菱商事などから計1800億円の資金支援を受ける。

 9日発表した2019年3月期決算は、売上高が前年比33・1%減の3419億円、純損益は過去最悪の2149億円の赤字(前年は64億円の黒字)だった。債務超過額は592億円。三菱商事に7月、議決権のない優先株を700億円で引き受けてもらって債務超過を解消し、21年3月までに計900億円の融資も受ける。三菱UFJ銀行からも200億円を借りる。

 経営陣の刷新も発表した。生え抜きの長坂勝雄会長が相談役に退き、三菱商事常勤顧問の大河一司氏が会長兼最高経営責任者(CEO)に就く。三菱商事出身の山東理二社長兼CEOは、社長兼最高執行責任者(COO)になる。三菱UFJ銀行から樽谷宏志法務部長を専務兼最高財務責任者(CFO)に迎える。いずれも6月25日付。山東氏はこの日の記者会見で「責任のとり方として、再生計画をしっかり実行していく」と述べた。

 三菱商事の垣内威彦社長は、同社の決算会見で「千代田化工はLNGプラントの技術力が非常に高く、ある面で日本の宝。蘇生できるなら会社冥利(みょうり)につきる。再建にプラスであれば、(優先株から普通株への転換は)柔軟に考える」と話した。(高橋諒子、末崎毅)