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 第2次世界大戦でソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う戦勝記念日の9日、ロシア各地で集会や軍事パレードが行われた。

 モスクワ中心部の赤の広場では1万人以上の兵士が参加し、最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」などが披露された。プーチン大統領は演説で「過去の戦争の教訓は今も生きている。軍の戦闘力と最新の防衛能力を維持するため最善を尽くす」と述べた。

 戦勝記念のイベントは北方領土の国後島でも行われた。ロシアにとって北方領土は、ナチスドイツに協力した日本から「合法的に勝ち取った」土地。島民らは対日戦争も含む第2次大戦でのソ連の勝利を祝った。

 パレードに参加したタマラ・サラビヨワさん(66)は、「ソ連時代生まれの世代にとって、ファシストに対する勝利は忘れがたい栄光。日本に島は絶対に引き渡さない」。警察官のアレクセイ・シェコノフさん(30)は、日本が日ロの平和条約交渉を加速させるテコとして期待する北方領土での共同経済活動について、「ビジネス以上の政治的な意味を持たせるべきではない」と語った。(モスクワ=石橋亮介)