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 競馬の日本ダービーが26日、行われる。サラブレッド3歳の王者を決める祭典は、本場の英国ダービーをお手本に始まった。

 1780年に始まった英国ダービーは2度の世界大戦の間も一度の中止もなく、今年で240回目を迎える。

 当時としては新しいタイプのレースだった。

 それまでの競馬といえば、2頭が4千~5千メートルあまりの長い距離を走り、どちらかが2回勝つまで走る「ヒート競走」が主流だった。現代のように複数の馬が同時に短い距離を走り、優勝を目指す形になったのが18世紀後半だった。第1回は9頭立てで争われた英国ダービーは、新しいスタイルの競馬を象徴するレースになった。

 創設当初はあまり注目されなかった英国ダービーだが、優勝馬が引退後に優秀な種牡馬(しゅぼば)となっていったことで、19世紀に入ると競馬界での重要性を増していった。開催地のエプソム競馬場がロンドンから約20キロしか離れていないという地の利もあり、観客も増えた。

 ダービー方式は欧州を中心に受け入れられ、世界中に広がっていった。英国ダービーから遅れること90年あまり、米国でも1875年にケンタッキー・ダービーが始まり、そこから約60年後に日本ダービーがスタートした。

 「ダービー」の名称は人名が由来だ。第12代ダービー卿(きょう)エドワード・スミス・スタンレーという競馬の良き理解者がいた。自らの結婚を記念し、3歳牝馬(ひんば)(メス馬)による英国オークスを創設したのもこの人だ。オークスを始めた翌年に、ダービーを始めた。

 レース名を決める際の逸話が残されている。ダービー卿は仲の良かったバンベリー卿とコイン投げをしてレース名を決めたという。この時のコインの表と裏が逆だったら、日本ダービーは「日本バンベリー」だったのかもしれない。

 サッカーで同じ地区のチームが…

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