「深い悲しみを受けています」大津事故、遺族が談話発表

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 大津市の県道交差点で信号待ちの保育園児らが巻き込まれた事故で、亡くなった園児2人の遺族が9日、滋賀県警を通じて談話を発表した。全文は以下の通り(原文のまま)。

      ◇

【原田優衣(ゆい)ちゃん(2)の遺族】

2019年5月9日

報道関係各位

 青葉の候、各位ますますご清栄のこととお慶(よろこ)び申し上げます。

 さる、2019年5月8日滋賀県大津市にて残念な事故が起きました。

 その中で、私共の娘、原田優衣が今回の不慮な事故に巻き込まれ、わずか2年10カ月という短い人生に幕を閉じました。

 レイモンド淡海(おうみ)保育園におかれましては、短い期間ではありましたが娘のかけがえのない笑顔を見守ってくれた事には感謝の意しかなく、今回の事に囚(とら)われることなく今後も小さな命に寄り添い、共に歩み続けることを娘もきっと望んでいます。

 私共家族としても、家族5人で苦楽を共にし、普通に過ごせると思っておりましたので、今回、娘優衣の突然の逝去に関しては驚きを隠せず、現実とは思えませんでした。

 然(しか)しながら、今自宅で、話をせず、いつも明るく、いたずらっぽい笑顔も見せることもなく、ずっと寝ている娘を見ていると、徐々にではございますが、私共としても娘の死を受け入れざるを得ません。1日たつ毎に家族としても胸が張り裂ける程の深い悲しみに包まれております。

 現在優衣を含め、家族5人で最後の一家団らんを過ごしております。報道関係各位におかれましても、自宅周辺、近隣葬儀場等における取材・撮影等はお断り致します。

 私共としても安らかに娘を旅立たせようと思っております。優衣は2年10カ月しか親より愛情を受けておらず、最後に私共夫婦・姉弟よりたっぷりと愛情を注ぐ式にしたいと思います。

 報道関係各位におかれましても何卒(とぞ)私共の心情を察っして頂き、御配慮の程よろしくお願い致します。

原田 学

【伊藤雅宮(がく)ちゃん(2)の遺族】

報道機関の皆様へ

お願い

 私たちは、この度の突然の事故で大切な家族を失い、深い悲しみを受けています。

 このような私たちの心情をお察しいただき、自宅や葬儀会場での取材や写真撮影をご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

令和元年5月9日

家族一同

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