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 島根大学病院(出雲市)が患者の正式な同意を得ないまま先進医療に必要な遺伝情報を検査登録していた問題で、同病院は10日、同様の事例が新たに4件見つかったと明らかにした。2月に問題が発覚して以降、先進医療を中止しているという。

 病院によると、2018年度に実施した先進医療を用いた全66事例を調べた結果、新たに4件で患者の正式な同意を得ていなかったことが分かったという。本来、その先進医療技術を適用するべきでない事例も1件あったという。

 同病院は2月、がんの治療法を探る「がんゲノム医療」を実施する際に、正式に患者の同意を得ないまま患者の遺伝情報の検査をしていた事例が6件あったと公表し、先進医療を中止していた。厚生労働省のホームページによると、先進医療は、県内では松江赤十字病院、県立中央病院(出雲市)などでも実施しているが、島根大病院は12種類と最多だ。

 病院側は「先進医療を用いた治療を継続中だった患者はおらず、先進医療の中止で患者に直接的な影響はない」としている。病院は不備があった患者やその家族に謝罪し、医療費を返金する。一連の問題について、病院は厚生労働省に報告書を提出しているといい、同省からさらなる調査を求められたという。(市野塊)