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 特別史跡・旧閑谷(しずたに)学校がある備前市が、子ども向けの「論語かるた」を作った。親しみやすいイラストの絵札や論語の書き下し文と訳語がついた読み札などがセットになり、市内の教育施設などに配られた。一般の希望者にも6月5日から販売される。

 市教育委員会文化振興課によると、儒教の祖・孔子の言行録「論語」を使い、閑谷学校の歴史に触れる新しい教育ツールとして「論語かるた」の計画が浮上。市は昨年10~12月にインターネットを使ったふるさと納税型の寄付「ガバメントクラウドファンディング」を使って300万円を募り、期間内に約317万円を集めた。

 かるたセットには、論語の中から岡山大学名誉教授の森熊男さんが選んだ44の名言などが読み札として収められている。取り札の絵札には地域おこし協力隊の江角明日香さんが描いた動物を使ったイラストが使われている。

 例えば「あ」の読み札では【過(あやま)てば則(すなわ)ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ】(学而第一)と書かれ、現代語訳として「失敗したと気づいたら放っておかず、すぐに何が悪かったか考え、改めるんだよ」と記される。対応する絵札には、時間を間違えたネコ風のキャラクターが今度は間違えないよう考える様子が描かれる。

 市教委は寄付金をもとに「論語かるた」1300部と、かるたとは別の「閑谷学校紙しばい」60部を作り、市内の学校といった教育施設や高齢者が多い病院にも配布した。論語にちなんだ「6月5日」から残部を同市閑谷の旧閑谷学校や同市伊部のJR赤穂線・伊部駅で1部1500円で希望者に譲る。年度内に「論語かるた」を使ったかるた大会も開かれる予定だ。

 「論語かるた」に関する問い合わせは、備前市教委文化振興課(0869・64・1837)へ。(雨宮徹)