買収された後に社保料滞納 容疑者ら「箱企業」狙いか
破産手続き中の室内装飾品販売会社「ラポール」(東京都港区)の実質的オーナーの男ら5人が融資金1億円を銀行から詐取したとされる事件で、同社が男らに買収された後から、会社として負担する社会保険料などを滞納するようになったことが、捜査関係者への取材でわかった。それまで滞納はなかったという。
警視庁は、買収には当初から、同社の信用力を背景に融資を引き出すための「箱企業」にする狙いがあった、とみている。
捜査関係者によると、金融ブローカーの黒木正博容疑者(53)らは2013年12月に同社を買収。以降、社会保険料などの支払いが滞る一方、複数の融資が相次いで申請されたという。
黒木容疑者ら5人は16年5~9月、粉飾した決算書を提出して融資金をだまし取ったとして、今月8日に詐欺容疑で逮捕された。
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