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 スバルは10日、午後1時に発表する予定だった2019年3月期決算を、誤って午前10時ごろに自社ホームページに掲載したと発表した。外部からの指摘を受けて15分ほど後に削除し、発表時間を前倒しして10時25分に東京証券取引所の適時開示情報閲覧サービスを通じて情報を開示した。

 東証のルールでは、適時開示より先に、自社ホームページなどで発表することは禁止されている。

 同社は「ホームページへの掲載作業の際の誤操作が原因。再発防止に取り組む」とコメントを出した。中村知美社長は午後1時からの決算発表の記者会見で「トラブルが起きたことは改めておわびしたい」と謝罪した。

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 スバルが10日発表した2019年3月期決算は、売上高が前年比2・2%減の3兆1605億円、営業利益が48・5%減の1955億円、純利益は32・9%減の1478億円で、大幅な減収減益となった。検査不正やエンジン部品の不具合などに伴うリコール(回収・無償修理)の費用がかさみ、品質問題の影響による国内販売の不振も響いた。

 世界販売は99万9千台、世界生産は98万9千台で、いずれも3年ぶりに100万台を割った。調達した部品の不具合で、1月に国内唯一の完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市)の操業を停止したことも響いた。中村知美社長は会見で、検査不正について「二度と起こさないという決意のもと、生産優先から品質優先に全体を動かしている」と述べた。

 20年3月期の業績予想は、売上高が3兆3100億円、営業利益は2600億円、純利益は2100億円を見込む。会計基準を日本基準から国際会計基準に変更するため19年3月期と単純比較はできないが、検査不正を受けて落としていた工場の生産ペースの回復や、米国市場での新型車の投入による増収を見込む。