拡大する写真・図版 将棋とAIについて語る羽生善治九段=2019年3月19日、東京都渋谷区の日本将棋連盟、仙波理撮影

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シンギュラリティーにっぽん

 人工知能(AI)が自分の力を上回ったとき、人はどう向き合えばいいのだろうか。AIとともに生きる覚悟を決めた棋士たちを追った。(大津智義、編集委員・堀篭俊材

AIが定跡を塗り替える

 羽生善治九段(48)があの日敗れた相手は、実はAIだったのかもしれない。

 1月28日、東京・将棋会館であった朝日杯将棋オープン戦1回戦で、羽生九段は千田翔太七段(25、当時六段)の初挑戦を受けた。

 持ち時間が短く、瞬発力のある若手が有利とされる「早指し戦」は、角同士を交換する「角換わり」で始まった。中盤から後半にかけて羽生九段が一方的に攻める展開が続いた。しかし、92手目に形勢が逆転する。千田七段が自信に満ちた手つきで、王手の角を打った。

 「あの手で、はっきり形勢がよくなった」と千田七段は振り返る。ギリギリまで相手をひきつける。「そのタイミングを学んだのは将棋ソフトの影響です」

 約1時間50分、116手に及んだ対局は、平成の将棋界をリードしたベテラン棋士の敗北で終わった。

 コンピューターソフトを使いこなし、将棋界に台頭した千田七段や藤井聡太七段をはじめとする10~20代の棋士たち。彼らの「指南役」であるAIの進歩に羽生九段も目を見張る。

 「ソフトは、1年前の古いバー…

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