信楽鉄道事故28年 解散予定の遺族組織、最後の参列
比嘉展玖(ひらく)
滋賀県甲賀市(旧信楽町)で1991年、42人が死亡し、628人が負傷した信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車同士の正面衝突事故は14日で発生から28年となり、現場近くで追悼法要があった。遺族らの民間組織「鉄道安全推進会議(TASK)」は高齢化などから6月に解散予定で、今回が組織として最後の参列になった。
法要は午前10時半から始まり約70人が参列。慰霊碑に向かって黙禱(もくとう)後、甲賀市副市長でSKRの正木仙治郎社長とJR西日本の来島達夫社長、三日月大造知事らが慰霊碑に献花した。
事故発生時刻の同35分ごろ、信楽行きの列車が警笛を鳴らして通過。正木社長は「安全最優先の鉄道運行こそが、犠牲者やご遺族に報いる唯一の道であることを胸に刻み、さらに努力を重ねていく」、来島社長は「現状に満足することなく鉄道の安全を不断に追求していく」とそれぞれ追悼の言葉を述べた。
この日は、事故後に遺族らが…
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