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 「あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」(額田王〈ぬかたのおおきみ〉)などの万葉歌で知られる「ムラサキ」の花が、春日大社(奈良市)の万葉植物園で開花した。見頃は8月ごろまで。

 約70株が育ち、直径1センチほどの真っ白でかれんな花弁を咲かせている。植物園によると、ムラサキの根は乾くと紫色になり、古来より染料として用いられた。種の発芽率が低く、野生種は全国に千株ほどしかないといい、環境省のレッドリストでは近い将来に絶滅の可能性が高いⅠB類に分類されている。

 カメラを向けていた篠原能久(よしひさ)さん=京都府木津川市=は「白い色をどうやってきれいに出すか、腕が試されます」と話した。

 一般500円、小中学生250円。問い合わせは春日大社(0742・22・7788)。(根本晃)