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 スポーツ用品大手のデサントが13日発表した2019年3月期決算は、売上高が前年比0・9%増の1424億円、純利益が31・7%減の39億円だった。売上高は過去最高を更新したが、主力の韓国でゴルフ用品が振るわず、当初の目標を下回った。

 純利益は、業績が低迷している英国の子会社について損失を計上したために、前年を大きく下回った。

 デサントの現経営陣は、筆頭株主の伊藤忠商事から、韓国事業に頼る「一本足打法」の経営を見直すことなどを要求されて対立し、国内では珍しい敵対的TOBに発展した。

 この日記者会見した辻本謙一常務は、伊藤忠との関係について「徐々に融和を図っていく。中国と日本を伸ばして、全体としては韓国の比率を引き下げていく」と語った。中国では現地に強力なネットワークを張り巡らせている伊藤忠と協力していく考えだ。

 6月20日の株主総会では石本雅敏社長が退任し、伊藤忠で繊維部門のトップを務めた小関秀一氏が新社長に就く。石本社長はこの日の会見には出席しなかった。辻本氏がその理由を「株主総会後に新しい経営計画を発表する。(退任する石本氏より)次の経営陣に説明してもらう」と説明した。(米谷陽一)