生き残り「ブランド育成で」 酒税改正へのキリンの戦略
長橋亮文
キリンビールの布施孝之社長が朝日新聞の取材に応じ、酒税法改正によって来年10月からビール系飲料の税率が変わることを受けて、「酒税が一本化されたときに生き残るブランドを育成する」との考えを示した。
ビール系飲料の酒税は2026年まで3段階で変わる。第一弾となる来年10月の変更では、350ミリリットルの缶で、「一番搾り」などビールが7円の減税、「本麒麟(ほんきりん)」「のどごし〈生〉」など第3のビールは約10円の増税となる。布施社長は「単純に考えればビールの需要が上がる。各メーカーの多くのブランドが淘汰(とうた)される。今から資源を投下して(ブランドを)育成する」と述べた。主力の「一番搾り」は4月にホップの配合を変えるなど2年ぶりにリニューアル。今月末から大規模なPRを展開しブランドの認知を図る。
一方、昨年発売した第3のビ…
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