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 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている戸畑祇園大山笠の四つの大山笠の一つ「東大山笠」を彩る祭礼幕が復元、新調された。これまで使われていたのは大部分が明治32年に製作されたもので、現代の職人が色鮮やかによみがえらせた。

 大山笠をぐるりと囲む祭礼幕は長さ8・3メートル、幅74センチ。赤い布の上に国産の絹糸で刺繡(ししゅう)が施されており、色落ちした古い祭礼幕に比べるといっそう華やかだ。糸のほつれや部品の欠落で古いものからは失われた描写も、過去の写真や資料を頼りに復元したという。

 11日に披露会があり、新旧の祭礼幕が並べられた。前の県知事で戸畑祇園大山笠振興会会長の麻生渡氏があいさつし、「見事に復元された祭礼幕は本当に美しい。優美さと勇壮さをあわせ持つ戸畑祇園の伝統を守り、発展させていきたい」と話した。(狩野浩平)