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 大和ハウス工業の樋口武男会長兼最高経営責任者(CEO、81)が、株主総会がある6月25日付でCEOを退任する。樋口氏は、社長に就任した2001年4月以来、約18年間トップを務めた。この間、1兆円だった売上高を4兆円超にまで成長させた。

 大和ハウスが13日、発表した。樋口氏は代表権も返上し、取締役会長となる。後任のCEO職は、芳井敬一社長(60)が兼ねる。

 高齢であることや、新しい中期経営計画(2019~21年度)がスタートしたのを機に、CEO退任を樋口氏から申し出た。今後は芳井氏のサポートや、創業者の精神を社員に周知する活動に取り組むという。

 樋口氏は1963年に入社、84年に取締役、2001年に社長に、04年からは会長兼CEOに就いた。事業の柱を住宅から多角化させ、総合建設業にも参入。ネット通販向けの物流施設、ショッピングモールなどの商業施設の開発や運営なども拡大し、中興の祖とも言われた。

 同社では今年に入り、中国のグループ会社での不正や、国内の賃貸アパートや戸建て住宅約2千棟についての建築基準法違反が、相次いで発覚していた。樋口氏の退任が、これらの責任によるものだとの見方について芳井社長は「明確に違う」と否定した。(西尾邦明)