潮田氏の影響力排除が焦点 LIXIL委任状争奪戦へ

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 住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループの首脳人事を巡る混乱は、会社側と瀬戸欣哉(きんや)前CEO(最高経営責任者)側がそれぞれの役員人事案に対する株主の支持を奪い合う委任状争奪戦(プロキシファイト)に発展する見通しになった。会社側が次期CEO候補に推すとみられる大坪一彦副社長への潮田(うしおだ)洋一郎会長兼CEOの影響力を排除できるかは不透明で、委任状争奪戦の行方は見通せない。

 LIXILの指名委員を務める菊地義信取締役は13日の決算発表後の記者会見で「混乱の早期収束には、経営権争いを激化させるのでなく、独立社外取締役を中心とした監督体制を構築する必要がある」と述べ、潮田氏と瀬戸氏の対立が長引くのを避けるために、取締役候補者8人のうち7人を社外取締役にする会社提案をしたと説明した。

 菊地氏によると、社外取締役の選任の際に複数の人材あっせん会社の推薦者と面談し、潮田氏や山梨広一社長兼COO(最高執行責任者)と私的な交流がないことも確認したという。会見には潮田氏が出席する予定だったが、直前にキャンセルした。山梨氏は「時間が限られるなかで決算や経営計画などの発表があり、発表者を絞った」と説明した。

 唯一の社内取締役候補となった大坪一彦副社長が、潮田氏の後任のCEO職の候補とみられる。大坪氏は旧トステム出身。1981年に入社し、長く国内営業を担当した。指名委員の菊地氏と近く、潮田氏とのつながりも強いとされる。菊地氏は大坪氏を選んだ理由に事業の継続性を挙げ、「組織の求心力、業績面の双方で不可欠な人材と判断した」と説明したが、ある株主は「大坪氏が潮田氏の意向をくんで経営をする可能性が拭えない」と批判した。6月の定時株主総会で会社提案が可決されるかどうかは不透明だ。潮田氏の影響力が残ることには、社内の上級幹部からも懸念の声が出ている。

■指名委の取締役候補の選定は…

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