東洋英和前院長の著書、岩波書店が絶版へ 捏造問題で
学校法人・東洋英和女学院(東京)の院長だった深井智朗(ともあき)氏が著書と論考に捏造(ねつぞう)や盗用があったとして懲戒解雇されたことを受け、岩波書店は13日、対象の著書「ヴァイマールの聖なる政治的精神」(2012年刊)を絶版とし、回収すると発表した。
同社によると、同学院の調査委員会が10日発表した報告書などから判断した。報道などで問題が指摘された昨年から編集者が深井氏に問い合わせたが、明確な回答はないという。著書を購入した人には、同社が送料を負担して、回収・返金する。
15年に同社の雑誌「図書」に掲載され、捏造が認定された論考についても、6月の最新号でおわびを掲載するという。
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