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 インドで23日に開票された総選挙(公選議席543)で、カーストが色濃く影を落としている。投票を拒まれる人も続出。9億人の有権者を擁する「世界最大の民主主義国」の内実が問われている。(ニューデリー=奈良部健)

 「モディ首相は上位カーストや金持ちのためにしか働かない。ダリトのためには何もしなかった」。インド北部ウッタルプラデシュ(UP)州ジャウンプル。カースト社会で最下層のダリトでつくる大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(63)がだみ声で訴えると、40度を超える炎天下の支持者約3万人が両手を挙げて「マヤワティ万歳」と応じた。

 建国の父ガンジーは、当時「不可触民」と呼ばれたダリトを敬愛の念を込めて「ハリジャン(神の子)」と名付けた。しかしカーストはなくならず、ハリジャンは逆に差別用語として定着した。

 ニューデリー郊外のスラムで育ったマヤワティ氏が頭角を現したのは、小学校教師をしながら法律の勉強をしていた1977年。政府の集会で「ハリジャン」を連発した閣僚に対し、マヤワティ氏が壇上に行き「それなら上位カーストは悪の子なのか」と鋭く批判して注目された。84年のBSP設立に参加。UP州首相を計4期務め、「ダリトの女王」と呼ばれる。

 同州は人口2億人を超え、最大の80議席を選出する重要州だ。今回マヤワティ氏は、ダリトの上に位置する「その他後進諸階級(OBC)」のカースト、ヤダブを中心につくる社会主義党(SP)とともに下位カースト連合を24年ぶりに組み、モディ氏への批判を強める。

 集会にやってきたプラディープ…

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