「成人3人分の致死量」筋弛緩剤の瓶紛失 大阪の病院
大阪市大正区の済生会泉尾病院で4月下旬、手術時の麻酔などで使われる筋弛緩(しかん)剤(ロクロニウム)の瓶1本(50ミリグラム)がなくなり、大阪府警が窃盗容疑で捜査していることがわかった。成人3人分の致死量という。これまでのところ、筋弛緩剤を使った被害は確認されていないという。
捜査関係者や同病院によると、病院は4月25日、大正署に「製剤室で保管中の筋弛緩剤がなくなった」と相談。施錠できる保管庫で管理していたが、当直の薬剤師が同日、瓶の数と管理帳簿を照合し、1本足りないことに気づいたという。今月7日、同署に被害届を出した。同署は4月24~25日に盗まれたとみている。
泉尾病院の担当者は14日午前、取材に対し、「防犯カメラの設置などさらに厳重な管理に努めたい」と述べた。
病院のホームページによると、泉尾病院は1945年12月に開院した総合病院で、病床数は440床。2012年に府がん診療拠点病院に指定されている。
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