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 13日投開票されたフィリピンの中間選挙(上院議員12議席、下院議員約300議席と地方選)で、ドゥテルテ大統領の3人の子どもがそろって当選を決めた。国政で親ドゥテルテ派の優勢が伝わる中、ドゥテルテ氏の政策を受け継ぐ家族の影響力も増している。

 このうちドゥテルテ氏の後継として南部ダバオ市長を務めた長女サラ・ドゥテルテ氏(40)は、対立候補に大差をつけ市長に再選を果たした。サラ氏は昨年、地域政党「改革党」を立ち上げ、ドゥテルテ大統領が推す上院選の候補者の支援に走るなど、父の路線を継承。次期大統領を決める2022年の選挙で、故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス上院議員やボクサーのマニー・パッキャオ上院議員らと並び、有力候補となる可能性がささやかれている。

 元ダバオ副市長の長男パオロ氏(44)は、同市選出の下院議員に当選。パオロ氏は妹サラ氏の夫とともに麻薬密輸に関わった疑いが浮上し、2017年に上院の公聴会にも呼ばれたが、初めて国政の場に出る。タレントとして活動する次男セバスチャン氏(31)は政界に転じて初の選挙で当選を決めた。

 12議席を争う上院選は、開票率95%の時点でドゥテルテ氏が推す11人のうち8人が当選する勢い。パネロ大統領報道官は14日、「現政権支持派の大勝利だ」と事実上の勝利宣言を出した。(ハノイ=鈴木暁子)