[PR]

 11月の大嘗祭(だいじょうさい)用に天皇陛下と宮内庁に献上するかつお節をつくる「伝統技術研鑽(けんさん)会」が14日、静岡県焼津市鰯ケ島の県水産技術研究所であった。市内の水産加工会社や流通業に勤める20~30代の若手10人がベテランの指導を受け、カツオの四つ割りなどに挑んだ。

 研鑽会は1983年に始まった。機械化が進む現場で焼津伝統の手作業によるかつお節作りを後進に伝えるのがねらい。この日は4月に太平洋で水揚げされたカツオ92匹から368本のかつお節を包丁で切り出し、熱湯で煮て火であぶり、乾燥させた。この後5回のカビ付けを経て10月中旬に完成予定だ。

 三枚におろした後、背側(雄節)と腹側(雌節)に切り分ける「相断ち」は雄節が大きくなるようにカーブをつけて切るのがコツ。3年前に脱サラして家業を継いだヤマ十増田商店の増田優介さん(37)は「相断ちは角度の付け方が難しい。数をこなして早くうまくできるようになりたい」と話した。(阿久沢悦子)