[PR]

 北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員が、「戦争」による解決の賛否を訪問団の団長に詰め寄った問題で、日ロ交渉や領土問題に取り組んできた新党大地代表の鈴木宗男・元衆院議員は14日、朝日新聞の取材に対し、「発言は許せない」などと丸山氏を非難した。

 鈴木氏は「元島民の平均年齢は84歳。人生限られた中で、どんな思いで島に足を踏み入れているか。涙が出る思いだ」などと述べた。丸山氏の発言は、鈴木氏が建設に関わった宿泊施設「友好の家」(通称「ムネオハウス」)で起きた。鈴木氏によると、ロシアでは有力政治家が言及し、報道もされた。「すでに大事になっている」という。

 鈴木氏は「外務省も事の次第を正確にロシア側に伝えるべきだ。誤解を解くことが大事だ。資質を欠いた一議員の発言が間違って受け止められると日ロ関係に大きな影響を及ぼす」とした上で、「政治家の究極の目的は世界平和。戦争による解決を持ち出す発想はあり得ない。国民に改めて謝罪し経緯を説明すべきだ」と語った。

 鈴木氏は、外務政務次官や官房副長官などを歴任し、日ロ交渉や領土問題に長年取り組んできた。1992年から始まった「ビザなし交流訪問団」の実現に尽力し、95年には国会議員として初めて、北方領土に渡航。これまで20回以上訪れたという。(斉藤佑介)