【動画】書道部員が書き上げた「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」=照井琢見撮影
[PR]

 この夏にある第101回全国高校野球選手権大会のキャッチフレーズ「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」を、愛媛県立松山東高校(松山市持田町2丁目)の書道部員が書き上げた。7月13日に開幕する愛媛大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)のパンフレットなどに使われる。

 キャッチフレーズを清書したのは、部長の小寺遥香(はるか)さん(3年)と副部長の多田海来(みく)さん(同)。朝日新聞松山総局と愛媛朝日テレビの依頼を受け、約1カ月前から練習を重ねてきた。小寺さんは今年2月の第57回県学生書道展で2位にあたる県議会議長賞を受賞。多田さんも、今年7月に佐賀県で開かれる全国高校総合文化祭書道部門に出展する実力の持ち主だ。

 5月15日の放課後。同校書道室の床に幅約80センチ、長さ約2メートルの紙を広げ、2人はキャッチフレーズを力強く書き進めた。

 縦書きを担当した小寺さんは「字のバランスが難しい」。横書きで書いた多田さんは「『刻』の最後の一画が格好良くならない」と話し、何度も書き直した。顧問の阿部秀信教諭(42)は「字をきれいに収めるのではなく、字の勢いがまわりに行き届くように書くよう助言しました」と話す。

 最も良い一枚を選んだのは、書き始めてから約1時間半後。小寺さんが選んだのはこの日最初に書いた一枚だった。「だんだん力が入ってしまって、最初の作品が一番よく書けました」。多田さんは「刻」の字に勢いのある一枚を選び、「書くうちに線が強くなった気がします」と話した。

 2人とも昨夏の愛媛大会は坊っちゃんスタジアムへ松山東の応援に行った。「ルールはわからないけど、見に行くと楽しいです」と口をそろえる。小寺さんは「自分らしく全力で戦ってほしい」、多田さんは「たくさん練習してきた成果を出してほしい」と球児たちにエールを送った。(照井琢見)

関連ニュース