ロイヤルベビー出産も「脱伝統」 英国でうずまく賛否
英王室のハリー王子(34)とメーガン妃(37)に第1子の男の子が誕生した。プライベートを重視する独自路線のお産。伝統にとらわれないスタイルは共感を呼ぶ一方、波紋も広げている。
「生まれた場所:ポートランド病院」
17日に公開された出生証明書で、10日間以上謎だったメーガン妃の出産場所がついに明らかになった。
夫妻は事前に「出産はプライベートにしたい」という意向を発表。兄ウィリアム王子の妻キャサリン妃が昨年、第3子を産んだ時は、陣痛が始まった時に発表し、出産の数時間後に病院前で手を振ってメディアなどの撮影に応じたが、今回は場所すら明かさなかった。
ロンドン郊外ウィンザーの自宅での出産を希望しているとみられていた夫妻だが、結局は歌手のビクトリア・ベッカムさんらも出産したセレブ御用達の病院を選択。予定日を過ぎてのお産だったと、ハリー王子が明かしている。
ほかにも「異例」が続いた。
出産は6日早朝だったが、英王室は昼過ぎに「陣痛が始まった」と発表。生まれたとの第一報は約40分後、夫妻のインスタグラムへの「イッツ ア ボーイ!(男の子だ!)」という投稿だった。まもなくハリー王子自ら英メディアの代表取材に応じ、「本当に素晴らしく大喜びしている」と語った。
「アーチー・ハリソン・マウントバッテンウィンザー」という名前も、世間を驚かせた。
アーチーは英国で新生児に人気の名前の一つ。2017年は18番目に多く、2803人に命名されたが、王室伝統の名前ではない。ある大手賭け屋では100倍の大穴だった。ハリソンは「ハリーの息子」の意味という。マウントバッテンウィンザーだけは、英王室でおなじみの姓だ。
男児の王位継承順位はハリー王子に次ぐ7位。エリザベス女王が指示しない限り「王子」の称号は使われず、ハリー王子がもつ称号のひとつ「ダンバートン伯爵」を継ぐこともできたが、夫妻は称号はつけないことを選んだ。
赤ちゃんお披露目に称賛
王室の伝統にとらわれない「普通っぽさ」には共感が広がった。
特に、ウィンザー城で8日に…