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 虐待などの事情で家にいられなくなった10代後半の子どもたちが共同生活する自立援助ホーム。2018年2月に県内に初めてできた「シェきらり」は、そうした子どものなかでも、少女を受け入れている。オープンから1年で見えたことや課題を、運営するNPO法人事務局長の中聖子弁護士(42)に聞いた。

「シェきらり」運営NPO法人事務局長 中聖子さん(42)

 ――10代後半の子どもに、ホームのような場所が必要なのはなぜですか

 家にいられない事情があっても、義務教育の中学生までは、児童相談所や、児童自立支援施設、里親といった受け皿がある。でも、もう少し成長して仕事に就くと「1人で頑張って」となってしまいます。その状況で、もし仕事がなくなったら? 戻る家がないと、とたんに居場所を失います。

 ――県内にも必要だと思ったのはなぜですか

 3、4年前にある女の子からSOSが届きました。親御さんと一緒にいられない事情があり、高校にも居づらくなって中退。1人取り残されてしまっていた。

 でも県内に彼女を受け入れられる公的な場所は見つかりませんでした。結局、周りの大人がやむなく押し出す形で、県外の自立援助ホームに行かせたのです。

 彼女は「友達のいる石川で過ごしたい」「県内でがんばれる」と言っていた。私も彼女ならできると思いました。でも、きちんと県内に居場所をつくっていなかった大人の都合で友達と引き離すことになった。似た経験をしていた弁護士と「なんで県内にないの?」と話したのが、出発点でした。

 ――受け入れは少女に限っていますね

 甘い言葉で誘われ、居場所も用意され、お金も稼げる性産業の犠牲になりやすいですから。男女とも受け入れてはどうか、という議論もしました。でも、性的虐待を受けた女の子だったら、異性がいると来られないかもしれない。児童相談所からも、女の子だけの方が入所を勧めやすいと助言をもらいました。それで、まず女の子向けの施設としてがんばろうと。

 ――いまの状況は

 ホームにいるのは5人で、みんな18歳以上。学生や高卒資格をとるために勉強している子、働いている子、アルバイトしながら次のステップを探している子、と色々です。

 親御さんや親族から逃げている子もいるので、場所は隠していますが、かつてグループホームに使っていた建物で共同生活しています。2階にそれぞれの個室、1階にはご飯を食べたりする共有スペースのリビングがあります。

 スタッフは保育士や児童支援員など、子どもに関わる資格を持つ人たちで、常勤3人・非常勤2人。それ以外にNPOメンバーが入ることも。24時間体制です。断らない限り、朝ご飯は準備しますし、帰ってきたらお帰りと迎えて晩ご飯を出します。寝るときはお休みと声をかけます。

 退所期限は原則20歳。それまでに自立を目指します。

 ――1年たちました。課題は何でしょうか

 運営費です。入所は平均3、4…

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