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 事件や裁判などで、注目が集まる家庭内での子どもへの性虐待。深刻な事態に発展しないためには、初期段階での対応が重要です。今、悩んでいる子どもたちは、どうすればいいのか。被害を聞いた大人はどう対応すればいいのか。多くの虐待相談を受けてきた医師の山田不二子さんに聞きました。

やまだ・ふじこ
1960年生まれ。内科医。虐待防止に取り組むNPO法人チャイルドファーストジャパン理事長。

なやんでいる子へ「勇気を出し相談しよう」

 性虐待という言葉を聞いたことがありますか?

 具体的には大人が子どもに性交や性的な行為をしたり、子どもに性器や性交を見せたりすること。こんなことをされると、あなたのこころも体も傷つき、大人になっても苦しい影響が出てきます。

 もし心あたりがあれば、迷うと思うけれど、信頼できる大人にすぐに話して下さい。

 なんかいやだったり、へんだなと感じたりする。でも、お世話しているだけ?好きだからなのかな?と迷う時もあるかもしれません。

 例えば、パパが私や僕の下着を下げる。3歳のトイレ訓練なら問題はありません。でも、あなたがひとりでトイレができるなら、虐待です。

 洋服の上から胸や性器のあたりを触られて、なんかへんだなと感じたら、虐待です。

 勇気を出して、まわりの大人に相談しましょう。お父さんにされているなら、お母さんでもいい。でも、お父さんがお母さんに暴力を振るっていて、お母さんはお父さんが怖くて、あなたの味方になってくれないかもしれない。すごくショックだし、自分さえがまんして、このまま言わずにいたら、家族やいまの生活を守れると思うよね。

 それでもあきらめないで。具体的に、あなたの話を聞いてくれたり、気にかけてくれたりしている学校の先生やお友だちに相談してください。学校の先生からの通告で、救い出された子どもたちがたくさんいます。先生にお話しするのは勇気がいることも。そういう時はお友だちに話してみましょう。お友だちは迷わず先生に伝えてください。

 こういう被害は、私だけなの?と思って言い出しにくい。でもあなただけじゃないの。残念ながら起こりうること。でも、あなたのせいではないんだよ。そして、あなたは、その被害から守られる権利を持っています。

聞いた大人へ「話信じて。通告は親も救う」

 まず、子どもの話すことを信用して聞きましょう。子どもは口止めされていたり、家族をかばったりして最初から事実を開示しないのは普通です。話しても、状況を見て発言を撤回したり、内容が変化したりすることもあります。

 このことも考えて、もしも子どもから性被害を告白されたら、速やかに児童相談所に相談してください。

 一時保護の緊急性が高く、親の…

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