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 前節川崎戦で大敗を喫した日、ヤン・ヨンソン監督の退任が決定した。今季はトップ5を目標に掲げスタートしたものの、開幕から6試合勝ち星を挙げられず、11試合を消化し、降格圏の17位と低迷している。ただ、そんな状況でもヨンソン監督は選手個人を叱責(しっせき)することはあまり無かったように思う。例えば、試合のハーフタイム、ロッカー内で選手に指示を出すとき、出だしの決まり文句は、「Well done boys(みんな良くやった)」。たとえ失点に絡むミスがあったとしても、個々を責め立てることはなく、選手を尊重する監督だった。

 今回、新指揮官に就任した篠田善之監督は、温和な印象を与えていた前監督とは真逆かもしれない。選手をリスペクトする姿勢は変わらないが、一言で表すと「熱血漢」。練習中はもちろんだが、試合中も指示を出すその大きな声はバックスタンドまで聞こえる音量だ。オフを挟み練習を再開した15日、選手の前に立った篠田新監督は、「問題はピッチにある。これからの戦い、一人ひとり覚悟を決めて欲しい。過去は何も変えられない。今日からスタートする」と述べ、グラウンドに向かった。

 篠田監督は福岡、FC東京でシーズン途中から指揮を執った経験を持ち、今回で3度目のリリーフとなる。選手たちに足りなかった厳しさを、ピッチに再び呼び戻したい。指揮官交代が成績回復に即効性があるとは限らないが、チームが生まれ変わる大きなきっかけとなることを願う。(森谷理・清水エスパルス広報部長)

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